因果応報妖怪「常元虫」

因果応報妖怪「常元虫」

滋賀県には、何だかモノ悲しい妖怪もいます、その名も常元虫(じょうげんむし)という虫の妖怪です。

 

天正年間(1570〜1580年代)近江の国志賀郡 別保村(滋賀県大津市)に、南蛇井源太左衛門という武士がいました。

 

源太左衛門は、戦乱で主君を失った浪人モノで、身を持ち崩し、同じような浪人、数百名を集めて盗賊を組織し、近隣の村を荒らし回る悪党でした。

 

まるで、七人の侍の野武士さながらですが、やがて、老いた源太左衛門は人々の説得もあって改心して出家。

 

名前を常元と号して、故郷、別保村でひっそりと余生を送る筈でした。

 

しかし、関ヶ原の合戦後、天下が徳川の下に定まると追手は足を洗った常元にまで及びます。

 

悪い事は出来ないモノ、、常元は、過去の罪状から斬首刑になります。

 

その時の常元は、集まった見物人に罵詈雑言の限りを吐いたと言います。

 

常元の遺体は、木の根元に埋められますが暫くすると異変が発生します。

 

なんと、木の根元から無数の虫が湧きだしたのです。
その虫は、まるで、人間が両手を後ろ手に縛られているように見えたと言います。

 

そこで人々は、これは常元の祟りだと考え虫に常元虫と名づけたのです。
常元虫は、やがて羽化して、どこかに飛び立っていきました。

 

しかし、それ以降、毎年同じ時期になると、この木の根元からは必ず常元虫が湧いてきたそうです。

 

常元が住んでいた土地は、住めば必ず、祟りがあるとして、ずっと空き地だったそうです。

 

一言で言えば、因果応報なんでしょうかね、、

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